― 予感 ―


あれから、何年経つのだろう―――

奈落も「四魂の玉」も無くなり かごめさまもいなくなって

あたしたちは皆、楓さまの村へ戻った

そして
あたしは、再び殺生丸さまと邪見さまと阿吽に付いて行くものだと思っていた

 


「りん。おまえはこの村に残れ。」

「え…?」

「ほ、本気でございますか?……殺生丸様。」
邪見さまの声が少し震えていた

「………………」

殺生丸さまは何もお答えにならなかったけれど

――本気だ

だんだん殺生丸さまの姿を見ることに堪え切れなくなって
あたしは俯いた





「また、ここに戻る。」

殺生丸さまが傍に来て、あたしの頬に手を差し伸べた


 



殺生丸さまを見上げる

殺生丸さまの眼を 表情(かお)を見て
………安心した
殺生丸さまは、いつでもりんのもとに戻ってくるのだと


その言葉どおり、殺生丸さまはたびたび村を訪れている
時には、着物だったり、櫛だったり、かんざしだったり
村では滅多に見ることのできないような 綺麗なものを届けてくれることもある



でも、あたしは殺生丸さまに会えるだけで嬉しい




今日も予感がする




とても大事な  愛しいひとが………

 


…………………ここに 舞い降りてくる………………























管理人の妄想殺りん未来予想図、ようやく完成でありんす〜。

2008.7.14 @Richomaru